旅に出た理由
先日マレーシアから帰ってきて、旅の面白さを思い出した。マレーシアではホステルに泊まり、地元に溶け込んで暮らしたいと思っていたが、地元に戻って地元で同じようにホステルに行ってみるのもまた違った視点で自分の土地を俯瞰できるのではないかと思い始めた。私は札幌市の在住だが、Agodaで近場のホステルを探してみた。
実は元々地元ホステル泊まりはちょくちょくやっていた。札幌市の賃貸住宅ではエアコンが標準装備ではない(灯油ストーブは標準装備)。北海道の夏は暑くないとよく言われるが、毎年1週間ほど限界を超えて暑い期間が存在する。私は愛知県の出身だが、エアコンなしの札幌の夏の1週間は本当に辛い。そのため1週間だけ近場の安いホステルに泊まり、クーラーを享受するということをよくやっている。
今回は少し旅感を出すために、小樽市にあるホステルを確保した。
荷造り
土曜日の午前中は仕事があった。仕事が終わると荷物をまとめて出発した。
荷物は長袖のTシャツと夜着る用のジャージ、PC、充電器、本1冊にした。
札幌から小樽への行き方
小樽までの行き方はJR、高速バス、自家用車が存在する。JRは早いが高い。高速バスは家の近くから出ていてほぼ座れる(https://www.chuo-bus.co.jp/highway/index.cgi?ope=det&n=23&o=1&t=21)。このバスには円山経由と北大経由の2系統があるが、どちらに乗っても問題ない。本数は多く、10分に1本ほどが出ている。Suicaも使える。
ところで、私は普段原付で移動している。近くのバイク屋で「一番安いやつください」と言ったところスズキのアドレス110という車種を紹介された(https://www.bikebros.co.jp/vb/fifty/fimpre/fimpre-20220228/)。なんか店主のおすすめらしかった。推しポイントとしては、質実剛健という感じの見た目とシンプルな機能だった。こみこみ22万円程度で買うことができたので、即決した。
4月に入り雪が解けたので今回はバイクで小樽に向かうことにした。小樽へは国道5号線で向かう。札幌市から30㎞程度で着くことができるのだが、寒い。風も強い。フリースとウインドブレーカーを着ていたのだが、余りにも寒く凍えてきた。お腹もすいてきた。命の危険を感じたため、一旦近くにあった餃子の王将に入店した。中国風のラーメンとご飯を食べた。メニューの名前は忘れてしまったのだが、肉みそが旨かった。かなり温まったので再度バイクに乗車し、国道5号線に戻るが寒い。
カーナビは小樽まで残り20㎞を示している。心が折れかけたところで前方に鉄路が見え、JR手稲駅に着いた。ここでバイクの旅は終了し、JRに乗り換えることとした。札幌小樽間は10分に1本ほど電車があり、来た列車に乗った。暖かい。これが文明かと思った。
列車は静かに走り、30分で小樽駅に到着した。500円の課金となったが、心からJRに感謝した。
小樽の街並
小樽は運河とガラス細工、海鮮の有名な観光地である。しかし、私は観光には興味がない。そのためまずは散策をすることとした。
だが、その前に冷えた体を温めたい。小樽駅に入っている可否茶館は自家焙煎の喫茶店で、美味しい珈琲を飲むことができる(https://www.kahisakan.com/shoplist/)。店に入り、ブレンドコーヒーを注文した。ゆっくり珈琲を飲む中で、寒さによる体のこわばりが溶け出すような感じがした。
小樽駅を出ることにした。Google Mapを見たところ、近くに「旭展望台」という高台があるようだった。私は高台が好きなので、ここに向かうことにした。歩いていくことも考えたが、寒かったのでタイムズカーシェアで向かうことにした。
旭展望台は山の山頂にある展望台だ。車を走らせると、「冬季通行止め」の文字があった。さらに進むと、バリケードが設置されている。諦めることとして、Uターンした。地図を見ると、「水天宮」という神社があるみたいだ。車で向かうことにした。水天宮までは車で10分程度だった。
水天宮は高台にある神社で、神社にしては広々とした敷地と鈍色の屋根が特徴的だった。
地元の方が熱心に参拝されていた。私も挨拶をさせて頂き、小樽の景色を見た。小樽はコンパクトかつ密度が高い。観光客のエリアと地元民のエリアがきっぱりと別れている。高台からそんな街並を眺めていた。その後車を小樽駅に戻した。