転職について

最近の仕事の状態

新卒で現在の職場に就職し、2年が経とうとしている。現在の仕事はハイリスクハイリターン型の業務で、キツいが成長することができ、その分給料も割と良いジョブである。
学生時代から尖っていた私は、他の人がバランスを考えた就職先を選んでいる中、「若い時が最大の成長のチャンスであり、新卒ではハードな職場を選ぶべきだ」という考え方を持ち、私の専門分野かつ札幌市内で最も忙しい職場を選択した。実際に働いてみると、噂通りの忙しさとハードワークであったが、その分技術的に成長できているという実感もあり、充実した仕事生活を送れているように感じる。
一方、学生の頃には見えていなかった数多くのマイナスポイントに目が行くようになった。最も大きいのは、人が辞めていく点。なぜ人が辞めるかというと、経営方針に誰もが納得できないからだと思われる。私たちの働く職場はやや閉鎖的な所があり、幹部以上は比較的同質性の高い考え方を持った人の集まりである。その同質性とは、「利益よりも理念が大事」という点にあり、赤字決算の中でも理念追求のため健全な経営的判断が難しい状況にある。そのため赤字が延々続き、経営的基盤の脆弱な組織では職員の生活が長期的に安定しているとは言えず、結果的に退職が相次ぎ、退職が相次いだことで退職をする人が発生するという状態になった。
もう一つのマイナスポイントは、人の流動性がない組織であるがゆえに、変な人(コミュニケーションが難しい人)が多く残ってしまうという点。きちんとした人は上記の理由ですぐにやめてしまうため、転職先のない人が残る。結果として変な上司が増え、理不尽な詰めが多発している。
仕事内容としては充実しているが、職場全体としての「沈みゆく船感」に疲れてきたのと尊敬できる上司に出会いたいという気持ちが高まってしまった。転職をすることにした。

転職先の条件

冷静になって次の転職先を考えると、新卒の頃は「尖っていて唯一の長所がある職場」が良いと思っていたのに、今は「尖っていなくてもいいので居心地が良く、なおかつ短所が少ない職場」が良いと感じるようになった。一度理不尽を味わってしまうと、挑戦しようとしても足がすくむことを知った。
今回の転職のテーマとしては、「自らの専門性を高めつつ、信頼できる上司のいる職場」にした。信頼できる上司とは、話を聞いてもらえて、理不尽な詰めを執行しない上司と仮定した。専門性を高めるという意味で私の条件に合う職場を5つピックアップし、休暇を使って話を聞きに行った。職場の忙しさや雰囲気を色々な人に話を聞いて比較した。いくつも職場を見ると、何となくここは雰囲気が良さそう、ここは微妙そうというのが分かるようになってきた。雰囲気が良い職場の条件とは、若い職員が多く、トップが信頼されているということだと思った。
結局、一番最初に見た職場に就職をしようと思っている。ポイントとしては、「土日が休みである」こと、「トップの上司が人間的に全員から信頼されていた」こと、「若手社員が多い」こと、「飲み会が楽しかった」こと。新卒の頃と考え方が大きく異なっている。もちろんマイナスポイントも今後見えてくるだろうが、今の時点で最上の選択だと思っている。

転職活動中に訪れた上野の銭湯

今の心境

検討に検討を重ねて慎重に次の職場を決めた。
今の心境としては不安が強い。やはり今の職場と同じような展開になったらどうしよう、という心配が増大し、答えのない問いを反復する反芻思考の境地に入ってしまう。
このような場合、行動をすることが最大の解決策とされている。行動をすることにより絶対に解決することのない上記の反芻思考を断ち切ることができる。冷静に、検討に検討を重ねた上で行った選択は自分にとって最もリスクの少ない選択であるはずなので、これで失敗するのであれば仕方ないという気になってくる。
仮に失敗しても、人生も旅っていうことで。

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