アムリトサル行きのフライト
朝が来た。フライトの時間は朝10時で割と余裕がある。今回の旅の目的地の1つのアムリトサルまではさらに6時間程度が掛かる。シンガポールからアムリトサルへの行程はスクートのTR504(Boeing787)に搭乗した。このフライトは通路側で外の景色が見れず、きつかった。
着陸が近づくと大気が真っ白になった。実はアムリトサルからラホールにかけてのパンジャブ地方では大気汚染が極度に進行しており、Air quality indexが667と国連の基準値の82倍を記録していた。空気が白すぎるため、着陸直前まで滑走路が見えない。ようやく着陸。
インドに入国
インドは入国にビザが必要となる国である。予め日本でEビザを取得する必要がある(https://indianvisaonline.gov.in/)。インドの入国審査はビザがあれば特に何も聞かれることはなくスムーズに終了した。なお、Eビザ取得時に出国の際の空港を選ぶ欄があるが、陸路での出国時には空欄にしておけば問題なく旅程を進めることができる。
アムリトサル市内への移動
市内まではバスが存在しているという記載をインターネットで見つけたが、私にはバスを見つけることが出来ず、プリペイドタクシーを依頼することにした。料金は市内まで750Rs(1400円程度)だった。インドでタクシーに乗る際には交渉が非常に面倒なので基本的にはプリペイドで手配することを勧める。
プリペイドタクシーを契約すると契約済み証明書をもらうことができるので、それをターミナルから出てすぐの所にあるプリペイドタクシーカウンターに持っていく。すると手配をしてくれる。
タクシーカウンターに向かうまでの道中で流しのタクシードライバーが声を掛けてくるので、基本的には断っていい。もし体力と気力があれば、プリペイドタクシーの値段を材料に流しのタクシードライバーに交渉してみるのは一手かもしれないがおすすめはしない。
インドでの交渉の方法
インドでは、公共交通機関が乏しいため市内での近距離移動はタクシーもしくはオートリキシャー(小型の3輪車)を使うこととなる。タクシーは見分けが付きづらく、分かりやすく走ってくれていないので、そこらへんにいる人に「Taxi?」と声を掛けて知り合いを呼んでもらうことになる(インドでは知り合い伝手に話が進むことが多い)。オートリキシャーの場合はより安く、タクシーの半分程度が相場と思われる。リキシャーは分かりやすく街中にいるので、「Hello, I want to go to XXX(場所).」と声を掛けて乗る。
基本的に買い手市場なので、一人に声を掛けると10人くらいの同業者が集まってきて営業合戦が始まる。「XXルピー.」と運転手が伝えてくるので、了承なら「OK ,sir.」、高く感じた場合は「XXルピー?」と値引きを要求する。基本的に日本人はぼったくりやすいと思われているのか相場の3-5倍程度の金額を初手で運転手が伝えてくることが多い。そのため、基本的には運転手が伝えた半分~3分の2程度の金額をこちらから返すと良い。すると、大体の場合運転手は「No…Because traffic is congested..」とか適当な理由を付けて断ってくる(まれに一発でこちらの要求を呑んでくれる場合もある)。その場合、渋い顔をしつつ「Oh…That’s too much… I’m thinking of walking.」と返し(渋い顔を作ることが重要)、それで少し運転手が値段を下げてくれ、それが納得できればOK、全く交渉の余地がなさそうだった場合は「Sorry, I walk there.」とその場を立ち去る。すると大体の場合は獲物を逃がしたくないので運転手は追いかけてきて、さらに安い価格を引き出すことができる。そこで納得できる金額が出れば、「OK, Thank you.」と伝えリキシャーに乗ると良い。
万が一、その場を立ち去った際に追いかけてこなかった場合は自分の交渉しようとした金額に無理があるということなのだろう。騙されないのは大切だが、外部からお邪魔させてもらっている者として、無理を現地の人に強いるのはやめたほうが良い。その際には少し歩いて違うリキシャーに声を掛けて再度交渉をするのが良さそうだ。
インドのバス、タクシー、リキシャーあるあるだが、途中で給油を挟むことがあるがお金は請求されないので心配は不要。あと、運転は荒い(インドの車はあり得ない隙間を走っていく)。
タクシー、リキシャーについては費用は降りるときに払う。交渉した金額より高めの金額を運転手が要求してくる場合があるが、「No, You said XXルピー.」としっかり主張し、交渉した金額以上は払わないようにしたい(もし、仲良くなったり親切にしてくれた場合はチップを上乗せして払う場合もある)。