波乱のヨーロッパ旅-イスタンブールの乗継保証と無料ホテル

フライト遅延

13時間のフライトを終えてイスタンブールに着くと、午前の7時半だった。到着予定時刻は6時45分なので、45分程度の遅れが生じた
次のフライトは8時10分発だ。国際線については最低乗り継ぎ時間という概念があり、それを下回ると乗り継ぐことができない。特に、1本目と2本目が別々の航空会社だった場合は何があっても自己責任で乗り継ぎをすることになるので、かなり乗り継ぎ時間に余裕を持った日程設計が求められる。今回はトルコ航空で通しのチケットを発見していた(格安グレードだけど)ので、最悪の場合は乗り継げなくても航空会社の責任となる。

イスタンブールでの乗り継ぎはアジアの諸空港と比べるとかなり人数的に余裕がある。ゲートを出るとTransferの方向に進んでいく。チケットを見せて保安検査を抜けると、とても広い空間に出た。ゲートはB7Bなのだが、そこに着くまでには数百メートルを歩かなければならない。この時点で7時47分。かなり時間が迫っている。イスタンブールから合流予定だった友人はすでに飛行機に乗っていて、「急げ!」とラインを送ってくる。謎の余裕でゆっくり歩いていたが、自然と早歩きで向かう。歩いて、やっとB7Bゲートが見えた。この時点で7時51分で、ゲートに向かおうとするともうゲートの前には誰も乗客はおらず、係員1人がゲートを閉めて機内に向かうのが見えた。私がゲートに到着すると、Gate Closedの文字があった。乗り継ぎに失敗した

Gate Closed…

乗継便を逃した時の対応

やってしまった…と途方に暮れるも、徐々に予定外のことが発生した興奮が高まってきた。旅はやはり予定外のことが起こってこそ面白いと考えている。係員さんが戻ってきたらどうすれば良いか聞いてみようと思っていたら日本人らしき男性が歩いてきた。聞くと、同じく羽田発イスタンブール行が遅れて乗り遅れたようだ。2人で搭乗ゲートのドアを強めにノックしてみたが全く反応がない。その後、ドイツ人らしき3人家族が来た。同じく前便遅れのために乗り継ぎに失敗したようだ。かなり怒っている。

経験上、海外でこういうトラブルに巻き込まれた時には自己主張をすればするほど良い結果になることが多い。5人で話し合い、とりあえず航空会社のカウンターに行ってみることにした。カウンターに行くと、自己主張をする世界中の人々が係員と交渉をしていた。

フライト逃しメンバー

数十人が並んでいる。恐らくは航空会社側の責任ではないものも含まれているだろうが、こういう時には主張をすることが重要だ。あまりにもたくさんの人がいるため、係員に言われて別のカウンターに行くことになった。

フライト逃しメンバー2

10分ほど歩いてカウンターに着くと、さっきよりは少ないものの十数人が並んでいた。30分程度待っている間に振替先の便の候補を探した。17時台にワルシャワ行きのフライトがあるようだ。それを狙いたいと思っていると、一緒に来た日本人が「明日の便に振り替えになりました…」と話している。17時の便には空きがあるのに何故なのだろうと思った。私の番が来たため、係員に事情を説明した。意外とすぐに手続きを進めてくれ、代替便を提示されたが「翌日の朝8時のフライトを用意できます」と言われた。「今日の17時が良いんだが」と交渉するも、「今日の便は空きがありません」と返された。明日の便だとトルコに入国する必要があるじゃないかと思い「ホテルがないので難しい」と話すと、「ホテルは3つ星のものをこちらで用意する」とのこと。絶対3つ星じゃないだろ…と思いながらも、従うことにした。

Hotel Desk

搭乗券をもらった後に、Hotel Deskというシステムについての説明があった。行き方の紙を渡され、入国審査を通過してHotel Deskに向かった。事情を話して本日のホテルを取ってもらうことにした。

Hotel Deskへの行き方(イスタンブール空港)

「今からホテルを手配するから後ろのベンチで待っておくように」とスマホをいじりつつ男性職員に言われ、ベンチで待機すること30分。中々呼ばれず不安に感じていると、スーツを着た職員がベンチの前に来てホテル待ちの人の名前を呼び始めた。呼ばれた人は搭乗券を返される。自分の名前もそこで呼ばれた。同じようにホテル待ちの人が40人くらいはいたと思う。

Hotel Deskからバンへ

担当者に連れられて、車の駐車スペースに向かった。白いバンとバスが大量に停まっており、そのうちのバスに乗り込んだが席が満席で隣のバンに乗り換えるように言われた。数分待っているとバンが走り出した。バンはフォルクスワーゲン製のもので、比較的安心感があった。

奇跡の5つ星ホテル

バンは高速道路をひたすら走った。畑がたくさんあり、恐らくおいしい野菜が採れそうだと思った。

バス車内

Google Mapで場所を確認したが、全くイスタンブール都心に向けて走る感じはない。1時間ほど走り、バンはある町のホテルの前に停まった。雨で外はよく見えなかったが、車を降りるととても豪華な造りのホテルがあった(https://www.tuyappalas.com/)。

え、本当にここ泊まれるの…?と思いつつフロントに行くと順番に名前が呼ばれ、「19階の部屋を用意している。明日の4AMにピックアップがある。昼食と夜食は無料で出す」と言われた。調べると、そのホテルは5つ星、1泊2万円以上だった。

奇跡

基本的に海外でこのような厚遇を受けることは珍しいので半信半疑で部屋に向かうと、今まで泊まった中でも上位に入るであろう部屋があった。これが無料はすごい。羽田から半日以上座りっぱなしだったのでまずはシャワーを浴びようと考えていると、サウナがあるとの案内を発見した。

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