台北
台北に到着した。台北の街は台東とは異なりかなり都会で、台東のまったりした空気に慣れた私にとっては少し騒々しく感じる部分もあった。
まずはお腹が空いたので台北に詳しい友人が紹介してくれた肉飯の店に向かうこととした。注文はオーダーシートに記入するタイプで、漢字でメニューが記入されているため理解しやすかった。味は肉の脂の甘味が強く、見た目よりも優しい味で非常に美味だった。一緒に頼んだアヒルの卵の煮つけもコクがあり一瞬で完食できた。

その後、軽く散歩をした後にホテルに向かった。本日だけはバックパッカーを卒業し、友人の予約してくれたホテルに宿泊した。20階から見える景色は美しく、密集した集合住宅が台北のライフスタイルを際立たせていた。少し休んでシャワーを浴びた。6時間以上台東から旅をしてきたので疲れもあり、20階なのに水圧が十分なシャワーはリラックス効果が抜群だった。シャンプーは今までの旅で嗅いだことのない高貴な香りを漂わせていた。


台北市立美術館
泊まったホテルの近くに現代美術館があったので行ってみることにした(https://www.tfam.museum/index.aspx?ddlLang=en-us)。市立の美術館で、元々の入館料が30NTDと格安なのにも関わらず、土曜日の夜は全員が無料になるようだった。本日は偶々土曜日の夜だったので無料で訪れることが出来た。

本日行われていた展覧会はThomas Demandというドイツ人の作家のもので、実在する風景を原寸大の紙で再現したのちにそれを写真に収めるというものだった。CGのように見えることもあり、なんとなく90-00年代のミステリーゲームのような不穏な空気感が独特だった。その他に行われていたのは闇をテーマにした1時間の映像作品で、不協和音と真っ暗な映像が流れるというもので恐怖を駆り立てられるのだが、中にある椅子で台湾人を含めて息を吞みながら観覧した。それぞれの社会的立場は異なるのだが、映像から受ける印象や恐怖は同じで、みんなが怖がりながら見ていた点に一体感を感じた。

ホテルで休憩
ホテルに帰る前に街中の食堂で弁当を買った。台湾は外食文化が根付いており、スーパーで食材を購入して自炊をするよりも街中の食堂で食べたほうが安くつく。弁当も作ってくれることが多い。
今回は魚のフライを入れた弁当を購入した。中国語は話せなかったのだが、店員さんが日本語を話すことが出来て案内してくれた。とてもありがたかった。
ホテルの部屋に戻り、台湾ビールとともに食事を摂った。米は日本米に近い弾力があり、フライも旨味が深かった。また、付け合わせの野菜が健康的で、台湾人に太った人が少ないのが納得できる内容だった。
夜景を見ながら飲むビールは旨く、たまにはこういったホテルでの滞在も良いと思った。もう一度シャワーを浴び、気づいたら朝が来ていた。
